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仙台駅 ステーションルネッサンス 雄勝石絵モニュメント

東北のゲートウェイに新しい芸術の名所が誕生

ビジネスや観光など、様々な目的を持った人々が行きかうJR仙台駅。その3階東北新幹線中央改札口で、たくさんの人たちが足を止める一枚の絵があります。

縦2m、横3mにも及ぶ大作は、齋藤玄昌實氏の雄石絵『漂泊の旅人…芭蕉』。石巻市雄勝町産の玄昌石にアクリル絵の具を使い、松島湾に浮かぶ島々と満月、五大堂が荘厳な色彩で描かれています。

「三百年あまり前に、松を芭蕉が江戸を立ち、松島にも立ち寄りました。どんな風景を見たのか、あるいは見たかったのか、同時に思いを馳せるとき、私たちはいつでも旅人になれます。仙台駅に降り立った人たちにも東北を旅した芭蕉のように、東北全体に思いを馳せ、実際に旅をしていただけたらうれしいですね」と齋藤玄昌實氏。

生まれ変わった仙台駅に、新たな芸術の名所が加わりました。

担当者コメント

小西造型 営業企画開発本部 企画デザイン事業部統括部長 青木静子

齋藤先生は、それまで工芸品であった雄勝石に、美術として光を当てられました。今回、東京駅に次いで仙台駅にも作品が展示されたのは、雄勝石という素材の不易と齋藤先生の時流を捉えた表現(流行)が絶妙にマッチした傑作であると思います。その設置に携わらせていただことは、大変光栄なことと感謝しております。

小西造型 営業企画開発本部 第2グループ 鈴木 彰

場所ごとの厚みの違いや直角の精度など、自然素材に描かれた石絵の施工は実はとても苦労した点です。作品のイメージを損なわないよう慎重になりました。後世に残る作品に携われてとてもうれしい気持ちです。

OWNER'S VOICE

雄勝石絵作家 齋藤玄昌實さん

この絵のタイトルを「満月の松島」としなかったのは、松尾芭蕉という漂泊の旅人の視点を生かしたかったからです。多くの方々に、この絵をご覧頂いて、雄勝キメの細やかな石肌やツヤ、輝きを放つ黒色といった特色を持つ雄勝石を広く知っていただければ幸いです。

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