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宮城県美術館 シャガール展

モニュメント作品を中心としたシャガールの知られざる才能の発露に触れる

鮮やかな色彩によって描かれる、宙を舞う恋人たちや動物、咲き誇る花々。これら幻想的な作風で知られるシャガールですが、その創作は絵画以外にも数多く残されていることは、あまり知られていません。舞台芸術や陶芸、ステンドグラス、タピスリーといった、彼の「絵画以外の作品」にスポットを当てたのが、 当展覧会です。

レリーフや陶器など、白い作品の背後には“シャガール・ブルー”を配し、そのシルエットをくっきりと浮き立たせて。また、ガラスに直接描いた「ガラス絵」 は、アクリルライトを仕込んだショーケースを造作し、下から照らし出すよう設置しました。何といっても圧巻は 「映像コーナー」。天井と左右・正面のスクリーンが映し出す映像は、ステンドグラスやタイル絵が彩る大聖堂にいるかのごとき心地へと誘います。めくるめく色彩の世界を、ぜひ堪能してください。

担当者コメント

今回は「モニュメント作品」がメインということで、展示物も大きいものが中心。 特にレリーフは1枚150kg×2という、かなり重量のある作品だったため、台座にも強度が求められました。そこで、骨組みをはしご状にして頑丈に造作。比較的短納期ではありましたが、シャガールの豊かな色彩感覚を生かした、のびやかな展示を実現することができました。

SHOP REPORT

宮城県美術館 学芸員 小檜山祐幹さん

今回は絵画以外の、「知られざる作品」をご覧いただくのが趣旨。公共施設を彩る巨大なモニュメントや舞台芸術など、その豊かな才能の一端に触れてください。

MUSEUM REPORT

日本初公開の173点を含めた250点が一堂に会する

「祝祭の空間―色彩の交響」、 「精神の光―祈りの造形」、「南仏での安息―晩年の境地」という三章によって構成される展覧会。舞台美術の衣装や下絵、 レリーフ、タピスリーや陶芸など、日本初公開の173点を含む、全250点が展示される。

アクセスマップ

宮城県美術館

日程/~2013年10月27日(日)
料/一般1,500円(1,400円)、学生1,300円(1,200円)、小・中学生、高校生800円(700円)
()内は20名以上の団体料金

  • 宮城県仙台市青葉区川内元支倉34-1
  • 022-221-2111
  • 9:30~17:00(入館は16:30まで)
  • 月曜(ただし9/16、23、10/14は開館)

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