HOME > 施工実績 > バックナンバー > 「造形」vol.024掲載実績 > 宮城県美術館 シャガール展
鮮やかな色彩によって描かれる、宙を舞う恋人たちや動物、咲き誇る花々。これら幻想的な作風で知られるシャガールですが、その創作は絵画以外にも数多く残されていることは、あまり知られていません。舞台芸術や陶芸、ステンドグラス、タピスリーといった、彼の「絵画以外の作品」にスポットを当てたのが、 当展覧会です。
レリーフや陶器など、白い作品の背後には“シャガール・ブルー”を配し、そのシルエットをくっきりと浮き立たせて。また、ガラスに直接描いた「ガラス絵」 は、アクリルライトを仕込んだショーケースを造作し、下から照らし出すよう設置しました。何といっても圧巻は 「映像コーナー」。天井と左右・正面のスクリーンが映し出す映像は、ステンドグラスやタイル絵が彩る大聖堂にいるかのごとき心地へと誘います。めくるめく色彩の世界を、ぜひ堪能してください。
今回は「モニュメント作品」がメインということで、展示物も大きいものが中心。 特にレリーフは1枚150kg×2という、かなり重量のある作品だったため、台座にも強度が求められました。そこで、骨組みをはしご状にして頑丈に造作。比較的短納期ではありましたが、シャガールの豊かな色彩感覚を生かした、のびやかな展示を実現することができました。
今回は絵画以外の、「知られざる作品」をご覧いただくのが趣旨。公共施設を彩る巨大なモニュメントや舞台芸術など、その豊かな才能の一端に触れてください。
Copyright © KONISHI ZOKEI Co.,Ltd ALL Right Reserved.